映画『28週後...』観てきた。

yuu9999992008-01-20

映画『28週後...』観てきた。
『どうかな?バイオハザードIII
の焼き直しみたいな感じ?』程度
にしか思ってなかったのだが。


なんのなんの!全然別物の超良作でした!
よく練られたストーリーに
大迫力なアクションに、さらには
『極限状態の人間の本質』や
『何時現れるとも分からない無数の恐怖との戦い』に
上映時間中引き込まれっぱなしでした。
観終わった後なんか、満足感と恐怖からの
開放感でヘロヘロに疲れちゃったぐらいだよ。
ホント、おんもしろかったぁ〜!


ただし、若干のクセのある作品な事はワシも認めるよ。
万人向けと言えないから、
オススメできるか?と言われれば・・・
以下、ネタばれなんてしないけどワシの愚痴。


とにかく『グロい』デス。
リアルな血しぶきや殺人シーン満載で、
ちょっと、いやかなり『引く』内容含まれマス。
R−15指定だしね。
しかも『バイオハザードIII』と違い、この作品には
『主役』たる人物が分かりづらい。
物語の終盤に最後生き残る人物が、
『あ、こいつらが主役だったの?』程度にに判明します。
前作『28日後...』に登場していた人物も、
この作品には登場しないしね。
だから登場人物に感情移入して、その気持ちを
共有する、みたいなストーリーではないのよ。
とにもかくにも、恐怖とアクションをアタマ空っぽにして
楽しむ作品です。ちょいと日本人向けとは言えないね。


しかし、『主役が誰だか分からない』ということが
この作品の迫力という魅力にも繋がってるのデス。
『こいつは最後まで死なないだろ』みたいな暗黙の安心が、
この作品には存在しないから。
出演するキャストの大半は、『武器も持たない普通の人間』です。
日本で知られていない役者さんばかりだったしね(ワシが知らないだけ?)
結果、『無数に発生して襲い掛かってくるゾンビもどき』に
いつ襲われるかどのように対応するのが正解なのか誰が生き延びるのか、
観客にはヒントが与えられないのよ。
それが過剰なまでの恐怖を生むのよ!


何処に逃げても奴等は追ってくる!
いくら逃げても射殺しても、暗闇から背後から無数に迫ってくる!
どうすればいいのか考える間もなく、ひたすら逃げるのみ!
正直、ここまで過剰な恐怖は今までの作品では感じられなかったほど、デス。
以前『着信アリ』に無理やりつき合わされたけど、
『なんやコレ?どこが恐怖でどこが面白いん?』みたいな感想でした。
そのワシが、恐怖にヘロヘロにされちゃうなんて!
ホント、あくまで『自分的には』だけど『当たり作品』でした!



でもでも、残念ながら日本での評価は芳しくないんだろうなぁ・・・
ここまで『グロい』と、配給会社もそんなに力入れて宣伝しないだろうし。
しかも、この作品は『逃げ場の無い映画館で最初から最後まで』
一気に観ないとその魅力が伝わらないと思う。
DVDレンタルで観たら『なんじゃこりゃ?グロいしストーリーも陳腐だ』
とみんな感じると思う。たぶんワシでもそうなるだろうね。
そのグロさに飽きないで最後まで観れるか?
早回し再生しちゃうんじゃない?
あああ、こんな傑作が評価されずに埋もれてしまうなんて・・・・


せめて一人でも多く映画館で観てくれますように!
オススメはしないけどね(笑